サンバで人との絆、深めたい。

牧 聡子さんサンバダンサー、勉強カフェ マネージャー

出身/高岡市
移住年/2012年
家族構成/両親、弟

地球の裏側で高岡への帰郷を決意

牧聡子さんは、サンバダンサーという異色の肩書を持つ。高岡で生まれ育ち、大学進学のため上京。入学式当日、サンバサークルのイベントに偶然遭遇し、“カーニバルのサンバ”の圧倒的音圧と華やかな空気に魅了された。その後入会し、ダンサーとして浅草サンバカーニバルや地域のお祭りパレードに参加。「華やかさだけではなく、サンバを披露することで訪れる地域の方に喜んでもらえ、充実感を得られることが楽しかった」と牧さんは学生時代を振り返る。
大学卒業後、大阪の会社に就職しサンバから遠ざかったが、仕事に追われる中で、サンバに触れていた頃の充実感を失っていることに気づき、再開。「本場リオのサンバが知りたい」と、牧さんはついに休職してブラジルへ向かった。
リオのサンバチームの公式メンバーとして踊るには、現地コミュニティーに溶け込み、認めてもらわなければいけない。踊りの技術はもちろんだが、チームへの誠意やコミュニケーション力も必要とされる。外国人ならなおさらだ。牧さんは、半年前から現地入りし、チームに通い、2012年2月のカーニバルに初出場した。カーニバルの熱狂もさながら、「リオで暮らす中で、人々の、サンバという自文化に対する誇り、国や地域を愛する心に触れることが多く、自らも生まれ育った文化を強く意識しました。自分にしかない血やアイデンティティを大切にする生き方の重要性を感じ、私もその様に生きたいと思いました」と、帰郷のきっかけを話す。

本場リオで現地チームの仲間と

高岡の文化、魅力再発見へ

牧さんは、小学校のころから、地元の獅子舞で笛を吹いてきた。サンバ好きのルーツは、この獅子舞にあるのかもしれない。国や様式が違っても、1年に1度のお祭りで胸が高鳴り、世代を超えて地域のつながりが強くなっているのは同じ。2014年、2016年のカーニバルにも出場を続ける一方、高岡では文化活動団体「タカオカンサォン」を設立。高岡で暮らす魅力の1つになればと、サンバという文化を通して、人のつながりを作ることに力を入れている。
牧さんは現在、クルン高岡の「B1勉強カフェ」の店長を務めながら、地下街のイベントの企画や運営に取り組んでいる。「軒を連ねる者同士がその地域をより良くしていこうと手を取り合うのは自然なこと。人とのつながりを大切にし、心豊かに暮らしていきたい」と語る。

「タカオカンサォン」の活動