この町でお店を開きたい、
そう思えました。
阿部 亮介さんピッツェリア『MAKANA PIZZA』経営
出身/群馬県
移住年/2020年
コロナをきっかけに、移住を決意
私は東京で飲食関係の仕事をしていましたが、結婚して妻が妊娠したタイミングで、新型コロナウイルスの流行が始まりました。
これからの家族のことを考え、東京を離れることを検討していた頃、美容師であった妻が、出身地である高岡市で仕事をできる環境が整ったため、高岡への移住を決断しました。私も群馬県の出身ですので、地方で暮らすことに抵抗はありませんでした。
とはいえ、私にとっては何も知らないまったく初めての土地でしたので、まずは不動産会社に就職しました。日々の仕事を通じて土地のことを知るには、一番だと思ったからです。
およそ2年ほど不動産会社に勤務した後、自身で法人を立ち上げ、妻の美容室の運営とピザのキッチンカー事業を始めました。
キッチンカーの営業を続けるうちに、次第に「この町で店舗を構えたい」という気持ちが強くなり、クラウドファンディングも活用して、昨年12月にピッツェリア『MAKANA PIZZA』をオープンしました。
『MAKANA』とは、ハワイの言葉で「贈り物、プレゼント」という意味です。妻の美容師としての仕事も、飲食店の仕事も、お客様に特別なものをプレゼントしたいという思いが根っこにあります。そんな思いを忘れずに、これからも頑張っていきたいですね。
高岡に移住して感じたこと
都会と比べて人の数が少ない分、人と人との関係性が深いですね。
お店に来てくれるお客様と接していても、いつもあたたかさがあり、素晴らしいことだと思います。
一方で、飲食店を経営している身としては、お客様ひとりひとりときちんと向き合い、「おいしい」と思ってもらわなければと、身が引き締まる思いも改めて感じています。
移住する前はやはり、何となく保守的な土地柄というイメージもあったのですが、全然そんなことはなかったですね。商工会議所青年部会を通じて、なんとか高岡を盛り上げたい、という元気な若い経営者の皆さんと知り合うことができました。
私も飲食店を通じて、活気あるまちづくりに貢献していきたいですね。
高岡の魅力はここ!
高岡で生活をする上で、不満に思うことは特にありません。車があれば、30分圏内で病院など必要な施設にアクセスすることができます。
また、都会と比べて公園など子供のための施設も多く、保育園にも入りやすくて、子育てをするには本当にいい環境だと思います。
「この町ならきっと、長く暮らせる」そう感じることができたことが、ここ高岡の町で自分のお店をオープンした大きな理由のひとつです。