応援したくなる、魅力的な
町と人々。

五来 未佑さん広報会社勤務

出身/埼玉県
移住年/2023年

偶然の出会いから、高岡職人のファンに

大学時代、たまたま実習で魚津を訪れ、その際に知り合った方に高岡伝統産業青年会の職人方を紹介してもらったのが、私が高岡と関わるようになったきっかけです。
高岡の職人の手仕事と飾らない人柄に、すっかりファンになった私は、2016年頃から高岡伝統産業青年会のイベントに参加するため毎年高岡に通うようになりました。やがて、「いつまでもお客さまではなく、作り手側に立ちたい」という思いが強くなり、2020年にクラフト市場街のボードメンバーに加わりました。その翌年には高岡伝統産業青年会に入会し、東京支部として2年間活動した後、2023年5月に高岡に移住しました。

高岡の魅力は、もちろん歴史や伝統技術、食文化など、たくさんありますが、私にとっては何よりも、高岡の人々のあたたかい人柄です。職人の方々から、徐々に町のいろいろな人たちと知り合い、それぞれが「旅の人」である私に居場所を与えてくれたことが、高岡を自分のホームと思えるようになったきっかけでした。
最初に高岡と出会ってから7年ほど経ちますが、いまだに「応援したい」「力になりたい」と思わせてくれる、チャーミングな人が多いことも、移住しても大丈夫と思えた要因のひとつです。

私自身は、プロダクトの製作に関わる仕事柄ではないため、何でも作れてしまう職人の皆さんを本当に尊敬していますし、前向きなチャレンジ精神や制作に向かうときの熱量に、いつも元気をもらっています。

移住後の生活

私は2020年6月に、先輩と3人で、企業や地域を育てる広報の会社を東京で立ち上げました。コロナ禍ということもあってオンラインでの業務にシフトしていましたので、高岡に移住してからも基本的にはリモートワークをしています。とはいえ、最近はコロナも落ち着いてきましたので、月の3分の1ほどは東京に出向き仕事をしています。
イベントが近い時期は、仕事の後に毎日のように高岡伝統産業青年会の打ち合わせがあり、大変ですが充実した日々を過ごしています。

高岡には、「推せる」ものがいっぱい

移住を決断する際のポイントはいろいろあるかと思いますが、一番大切なのはやはり「人」。高岡には、長い歴史の中で培われてきた、職人・商人・町人のあたたかいコミュニティがあり、誰でもあたたかく迎えようとする土壌があるように思います。

私の高岡への入口は職人でしたが、高岡は歴史の町としての魅力や、ものづくり、アートなど文化的な面でもいいものであふれています。「いいもの」を推したい!という方には、こんなにいい場所はないと思います。