「化学のまち高岡」
暮らすほどに深まる魅力

瀬下 智子さん主婦

出身/東京都
移住年/2023年

転勤先が高岡でよかった!

総合化学品メーカーに勤務する夫が、高岡に転勤すると聞いた当初は、単身赴任してくれないかなぁと後ろ向きでした。
東京で生まれ育った私は、これまで高岡はもちろん、富山県にも北陸地方にもほぼ無縁でした。
大学を卒業後、損害保険会社での事務職を経て、取引先の一つだった商社に就職。契約社員から正社員に転換し、色んな仕事を経験させてもらって20年勤めた会社には思い入れがあり、地方暮らしへの不安もありました。

ところが、高岡での住まい探しのため、夫と共に高岡を訪れるうちに、「この町でなら暮らせるかもしれない」と、心境が変化しました。
転居先を決めるまでに出会った高岡の人々が、気さくで親切だったこと。近所のスーパーには獲れたての魚が山積みにされていて、その新鮮さに感動したこと。芸術や歴史の息遣いを大事にする町で、文化的な深みを感じたこと。
さらに環境としては、山があって海もある、近くの川には水鳥が遊ぶ。春の川沿いには桜並木、夏の用水路にはホタルがちらちら飛び交う。
そしてこの広い空!
東京で暮らし働く喜びとは全く違う形で、私の心を満たすものがありそうな予感がしました。
「この町に飛び込むこと自体が大きなチャレンジであり、新しいやりがいや楽しみと出会うチャンス」なのでは、と。
「新たな人生に踏み出す、ここがひとつの区切りではないか」、そのように思えるポイントが、人生にはきっとあるのでしょう。高岡には、そんな私の思いをやさしく受け止めてくれる何かがあったのだと思います。
退職の相談にあたり、そっと背中を押して、温かく送り出してくれた方々には、本当に感謝しています。

高岡市内を流れる小矢部川。この流域に多くの化学品プラントが並ぶ。
高岡市内を流れる小矢部川。この流域に多くの化学品プラントが並ぶ。

ものづくりのまち・化学のまち高岡

商社の化学品部門に長く在籍していた私にとって、高岡は化学品のまち。いくつもの大手化学品メーカー、地場優良企業が生産拠点を構え、物流拠点としての伏木港の名前にも馴染みがありました。
夫の勤務先も、高岡工場は今年90周年を迎え、新たな100年へと歩みを進めています。
転居後に知りましたが、日本のサイエンス黎明期の高名な化学者・高峰譲吉は、高岡市の生まれなのですね。
産業立地には、必ず意味があると思っています。
恵まれた地形立地・輸送条件に加えて、加賀前田家に連なる豊かな商人文化の歴史と気風、そして、ものづくりの真面目さ。
暮らしてみて感じた、そういう高岡の良さ全てが、この基盤産業を育む根っこにあるのではと感じています。

高岡愛でボランティア初挑戦

移住して一番感じる魅力は、「高岡の人は、高岡愛が強い!」ということ。まちづくりの活動やボランティアに関わる人も多く、地域の活力を感じます。私のような新参者でも、早くも高岡愛が芽生えていますから、これはすごいことです。
先日は思い切って、「万葉集全二十巻朗唱の会」のボランティアに参加、出場者の衣装着付をお手伝いしました。とても楽しい経験で、来年もまた参加したいと思っています。

この地にご縁を得た者として、1日1日暮らしを楽しみながら、高岡の奥深い魅力を知っていきたいですね。