ゆっくり流れる時間の中で、
おいしいコーヒーを。

柴田 健太朗さんカフェ『よっさ柴屋』経営

出身/東京都
移住年/2023年

第二の人生を高岡で

高岡は私の両親の出身地であり、私自身も高岡で生まれました。生まれてすぐに、父親の転勤で徳島県へ、そして中学生から東京とその後、高岡で定住することはありませんでした。母の実家でもあり中学生ぐらいまでは夏休みなどによく帰省していました。私にとって高岡はずっと、とても親しみを感じる場所でした。

移住の約6年前に高岡在住の親戚から、「新築する家に引っ越すので、そのあと東京から皆で移住して来られ」と半ば冗談で言われていました。
その後、東京で開催されていた富山くらし・しごと支援センター主催の説明会に妻と共に出席するなどして、情報収集に努めていましたが、定年退職を控え、本格的に検討を始めました。
当初、両親の出身地であるとはいえ、私自身が暮らしたことはない土地ですから、最初は悩みました。しかし、結婚後家族で何度も帰省していたこともあって、高岡を気に入っていた妻が非常に乗り気で、背中を押してくれました。

お陰様で、とやまUIJターン起業支援事業の採択を受け、2023年の10月に、ここ吉久でコーヒーショップを開店することができました。

地域の皆さんの受け入れに感謝

私は35年間、コーヒーの製造販売会社におりまして、コーヒー豆の生産管理から流通、品質管理、焙煎まで、コーヒーに関するあらゆることを経験してきました。品質を確保するためには、豆の栽培状態を実際に見る必要がありますから、グアテマラやコロンビア、ブラジルなど、世界のコーヒー豆の主要生産地はすべて回りました。

これまでの経験を生かしてカフェを開業しようと決意したわけですが、当初はもちろん、不安もありました。こちらは親しみを感じている土地ですが、外からの移住者を受け入れる側は簡単ではないのではないか、風当たりも強いのではないかと。
何があろうとすべて受け止める覚悟を持ってやって来ましたが、予想に反して、地域の皆さんにはとてもあたたかく迎え入れていただきました。私より半年先に、私の妻と両親が移住し、地域の皆さんとの関係を築いてくれていたということもありましたが、これはとても嬉しいことでした。

高岡の魅力はここ!

都会の生活ではまず味わえない美味しい食材と雄大な自然は、間違いなく高岡の魅力ですが、ここで暮らす人々もまた魅力的です。
ゆっくりと流れる時間の中、皆さんにおいしいコーヒーを楽しんでもらいたいですね。