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∞ 移住コンシェルジュの「たかおかコラム」⑫ ∞地域おこし協力隊という「入口」から、ゆるやかに地域とつながる

こんにちは。高岡市地域おこし協力隊・移住コンシェルジュの和田庸(わだ よう)です。
今回は、よく耳にする「地域おこし協力隊」という制度を、移住の「ゴール」ではなく「入口」として捉えるお話を、現役の地域おこし協力隊員としてお伝えしたいと思います。


「地域おこし協力隊」は「働く移住」の第一歩


地域おこし協力隊というと、「地方に移住して、まちづくりに関わる仕事」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
たしかにその通りではあるのですが、実際にはもう少し自由で、柔軟な働き方の選択肢でもあります。

たとえば、「都会での仕事を一度リセットして、新しい地域で自分のスキルを活かしたい」「地域の課題解決に関わってみたい」「地方の暮らしを実際に体験してみたい」、そんな想いを持つ人が、自分のペースで地域と関わることができる制度です。
つまり、協力隊は「移住するための制度」というよりも、「地域を知るための制度」として捉えてもいいのです。

私が感じた、“関わりながら見えてくる地域”の魅力


協力隊の活動は全国に広がっており、「観光」「空き家」「教育」「農業」「移住」など、テーマもさまざまです。
自治体によって内容は異なりますが、共通しているのは「地域の人と一緒に何かをつくる」という点です。

私が関わっている高岡市では、協力隊が商店街イベントや学校での授業、移住者同士の交流企画など、まちの中でさまざまな人と交わりながら活動しています。
地域の方々と直接顔を合わせ、言葉を交わしながら少しずつ信頼関係を築いていく。
その過程の中で、はじめて見えてくる「地域の本当の顔」があります。

こうした関係の積み重ねは、協力隊活動の大きな魅力のひとつです。
「すぐに定住しなくても、関わることで地域に居場所ができる」
それが、協力隊という仕組みの本質だと感じています。

地域おこし協力隊と一緒に参加した、たかおか国際交流フェスタ。興味のある地域イベントに関係者として参加できるのは役得

「働く」と「暮らす」が交わる場所へ

高岡の地域おこし協力隊には、県外から多様な経歴の方が集まっています。
ホテルマン、デザイナー、カメラマン、バス運転士、学校法人の広報など、職種も考え方もさまざま。
共通しているのは、みんなが「暮らしを大切にしながら働く」というスタンスを持っていることです。

高岡は、富山県内でも特に「都市と地方のあいだ」のバランスが取れたまちです。
新幹線で東京にも行けるし、海も山も近い。
それでいて住まいの価格や家賃が手頃なので、仕事を詰め込みすぎなくても暮らしていけます。

そういった環境の中で、さまざまな経歴を持つメンバーが、それぞれの「ミッション」を通じて地域と関わり合い、活動の先にある「豊かな暮らし方」を模索しながら働いています。
いわば、協力隊としての3年間は、“理想の生き方を考える時間”でもあるのかもしれません。

もし「移住までは考えていないけど、地域と関わってみたい」「どんな人たちが活動しているのか知りたい」と思われたら、お気軽にメッセージ等でお問い合わせください。
現役隊員の声や活動の様子を見ていただくだけでも、地域の空気を感じていただけると思います。

また高岡市では、地域おこし協力隊について気軽に相談を受け付ける「カジュアルオンラインミーティング」も随時行っております。市の担当職員や現役地域おこし協力隊員が、ゆるりとした空気の中で、現在の募集内容や、仕事内容、高岡の地域おこし協力隊員たちのつながり方やキャラクターについてなど、様々なご質問にお答えします。

【お問い合わせ先】
高岡市移住コンシェルジュ直通メール
✉chiikiokoshi03@city.takaoka.lg.jp

これからもこのコラムでは、移住や地域との関わりをもっと身近に感じてもらえるような話題をお届けしていきます。
「移住」はゴールではなく、人生を豊かにする「入口」のひとつ。
あなたのペースで、地域と出会ってみてください。

主催した高岡市の「ラテアートでつながる移住者交流会」での様子。本人が一番楽しんでました。